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ミュージアムトーク(1回目)を行いました

1回目ミュージアムトーク

 昨日から始まった企画展「根来寺の“内”と“外”」のミュージアムトークが、本日行われました。まだ始まったばかりだったせいもあってか、お客さんは少なめでしたが、皆さん熱心に学芸員の説明を最後までお聞き下さいました。ありがとうございました。
 終わった後に何人かの方からご質問を受けましたが、やはり、根来寺というと、僧兵や鉄砲衆の印象が強いのだなぁ、ということを改めて感じさせられます。今ここで「僧兵」という言葉は学界ではほとんど死語になっているなどと言っても始まらないのですが、そうした軍事集団としての根来寺の実態の一方で、学問・宗教・修行の拠点としての根来寺の実態があり、その双方を均等に見据えないと、根来寺ばかりでなく、中世の寺院というものの本当の姿はとらえられない、というのが、今回の展覧会のタイトルでもある「“内”と“外”」に込められたひとつの狙いでもあります。もちろん、「“内”と“外”」には多様な意味があって、単純に境内の内と外の両方を展示するという意味でもとらえられるわけですが、内なる寺の教学や修行を支えるための、外での経済・軍事活動という図式がどこの寺にでもあると思います。その一方が、根来寺の場合、とくに肥大化して、後世に喧伝されてしまったのだと思います。
 ミュージアムトークは、あと4回ほど行われます。こうした場を通じて、来館者の方々が少しでも根来寺の実像に関心を抱いていただければ幸いです。(学芸員高木徳郎)

企画展「根来寺の“内“と”外“」
和歌山県立博物館ウェブサイト
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5件のコメント

[C25] Re: タイトルなし

やまちゃん様より、以下のような内容のお便りを頂きました。

> ミュージアムトークに参加させて頂いたことで、
> 一般によく知られている事実は、必ずしも真実を伝えているものでは無く、誇大、・脚色された
> イメージが、かなり先行・定着していることが多いことも実感しました。
>

伝承も確かに大事な資料となることもあるのですが、それがあまりに肥大化したものには注意しないといけないですね。

> 今後の企画展・特別展も大変楽しみです。
> ミュージアムトーク・現地説明会も今後も続けて頂けましたらとても嬉しく思います。

励ましのお便り、まことにありがとうございました。
そういったご感想が、学芸員にとって何よりうれしい言葉です。企画展の開催までには苦労も多いのですが、お客様の反応が何よりの糧となります。
今回の企画展は、現地ツアーや学生のボランティアガイドなど、最近にない試みを多くやりましたので、最初は不安もあったのですが、励ましをバネに今後も頑張ってまいりたいと思います。
  • 2009-03-07
  • 和歌山県立博物館
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  • 編集

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[C12] コメント頂きありがとうございました。

先日、このブログ記事に対し、お客様から下記のようなコメントを頂きました。
答えられる範囲でお答えいたします。

> 2月1日の第1回目のミュージアムトークに参加させて頂いた者です。
> 歴史に関心のある者にとり、ただ展示品を鑑賞するだけでは物足りなさを感じて
> おりましたので、実際研究されている学芸員の方から直接、説明して頂き、とても
> 楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
> ①根来寺遺跡の発掘の際、大きな甕とそれを収納する甕倉跡が発見されたそうですが、甕には何をいれていたのでしょうか?油ですか。
> ②西ノ山城跡が発掘されたそうですが、砦のような防衛施設でしょうか?
> お忙しい中、恐れいりますが是非研究成果を拝見いたしたく、よろしくお願い申し上げます。

当日はあまり発掘調査の出土品について、お話しできなかったのですが、
①については、甕の中身が何であったか、現在のところはっきりしたことが分かっていないのが実情です。油というのもひとつの説としてあることは確かですが、全部がそうであったわけではありません。
②西ノ山城跡の調査も行われ、大規模な堀と思われる遺構なども検出されていますし、遺物として武具の部品などが出土していますが、調査は部分的な調査であったため、城の全体構造を把握するまでには至りませんでした。ですので防御用など、どのような機能を持っていたものなのか断定的なことは言えないのが実情です。

以上、あまりはっきりしたお答えになっていませんが、今後、解明されてくる部分もあろうかと思います。博物館では、そうした新たな成果が出ましたら、展示などを通じて、その成果の普及を図っていきたいと思っています。(学芸員 高木徳郎)
  • 2009-02-15
  • 和歌山県立博物館
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