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ミュージアムトーク3回目(桑山玉洲のアトリエ)

5月3日(金・祝)は、博物館講座に引き続き、15:15ごろから、
特別展「桑山玉洲のアトリエ―紀州三大文人画家の一人、その制作現場に迫る―」の
ミュージアムトーク(展示解説)がおこなわれました。

博物館講座の後に、そのままご参加いただいた方も多かったので、参加者は20名ほどでした。

トークの風景はこんな感じです。
2013-05-03トーク1 2013-05-03トーク2
博物館講座から通してご参加いただくと、約2時間半の長丁場。こちらも、トークの終わりごろには、声も通りにくくなっていましたが、長時間、おつきあいいただいた方々には、ほんとうにありがとうございました。

博物館講座で話した内容と重複する部分もあったのですが、講座の直後のトークだったということもあり、画材道具や印章(ハンコ)に関するご質問などもいくつか承りました。

「中国製の墨の色と、日本製の墨の色の違いはどこにあるのですか?」とか
「描かれた墨の色を見て、中国製の墨かどうかわかりますか?」といったご質問には、
充分にお答えすることができませんでした。申し訳ございません。
そのあたりのことは、現段階では、充分に調査されていませんし、よくわからないというのが現状です。
墨の色などは、どれぐらいの濃さにするかなどで、変化することですし、実際に使ってみないとよくわからないことでもあります。墨の質も、玉洲の使っていた200年前と、現在とでは、少し変わっていることも想像されます。いずれも難しい問題ですが、こうした画材のことも、将来的には、科学的に解明されるときが来るかもしれません。あせらず、気長に研究成果や科学分析などを待ちたいと思います。

また、玉洲が白浜の奇勝や温泉地などを描いた「鉛山勝概図巻(かなやましょうがいずかん)」については、「白浜町の「番所崎(ばんしょざき)」の近くに、紀伊藩の御殿があったのではないか?」という情報をいただきました。実際に御殿が機能したのは、「鉛山勝概図巻」が描かれた寛政5年(1793)よりも、もう少しあとの時代だったようですが、ともあれ、紀伊藩主の熊野巡覧とかかわる問題ですから、少し調べてみる必要がありそうです。ご教示、ありがとうございました。

また、今回のトークの中で、玉洲の「菊蘭図」の右幅の上に賛を書いている「川合春川(かわいしゅんせん)」という人物を、「あの、川合小梅のお父さん」としてご紹介してしまいましたが、実際には、「川合小梅のおじいさん」すなわち祖父というのが正確でした。まちがった情報を提供してしまいました。まことに申し訳ございません。お詫びして訂正いたします。また、間違いをご指摘していただき、ありがとうございました。

なるべく、こうした間違いをお伝えしないように、鋭意、努めていくつもりですが、お気づきの点などは、ご教示、ご批正いただけましたら幸いです。

ところで、展覧会が始まってようやく1週間ですが、実は、前期展示でのミュージアムトークは、昨日の5月3日が最終日だったのですね…。自分自身でも気づいておりませんでした。もう少し、広報すればよかったかもしれません。

前期展示は、5月12日(日)までですから、次回以降のミュージアムトークは、全て、後期展示でのトークということになります。

次回以降のトークは次のとおりです。

①5月18日(土) 記念講演会終了後、15:15ごろから1時間程度
②6月1日(土)  13:30から1時間程度   

なお、次回の①のトークの前には、
特別展にあわせた記念講演会も開催されます。

◆「国際博物館の日」記念講演会
「語り合う 桑山玉洲の魅力」
日時:5月18日(土)13:30~15:00
講師:近藤 壮氏(和歌山市教育委員会 文化振興課 学芸員)
対談:近藤 壮氏・安永 拓世(当館 学芸員)
会場:県立近代美術館(博物館となり)2階ホール


記念講演会は、参加無料となっております。

トークの前に、ぜひ、ふるってご参加ください。

また、前期展示でのトークは、昨日で終了してしまいましたが、前期展示は、まだ、1週間ほど続きます。

前期展示では、元ネタにした中国絵画と、玉洲の作品が、隣り合わせで数多く比較展示してあり、わかりやすい構成になっています。

ぜひ、この機会をお見逃しなく。(学芸員 安永拓世)

特別展 桑山玉洲のアトリエ―紀州三大文人画家の一人、その制作現場に迫る―
和歌山県立博物館ウェブサイト
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