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柄鏡と吉祥文-戦災を乗り越えた幸せの文様-

和歌山県立博物館友の会マイミュージアムギャラリー
第28回展示 「柄鏡と吉祥文-戦災を乗り越えた幸せの文様-」
【出 陳 者】 梅原 喜美子
【展示期間】 平成23年12月24日(土)~3月24日(土)
【出陳資料】 柄鏡(えかがみ) 3面  江戸時代(19世紀)
柄鏡ウェブ用


【資料をめぐる思い出】
「私の家はもとは商家で、おじいさんのころまで和歌山城下に住んでいましたが、戦災で焼け、住まいも移りました。
 この三面の柄鏡は、戦災で家が焼ける前に、掛軸五つとともに避難させていたものです。とはいっても、小さかった私は見た覚えがなく、避難させていたことも知らなかったのですが、20年ほど前に引っ越した時に、残してあったことに初めて気づきました。商家だったころのなごりとして、喜んでいます。
 おじいさんのお嫁さんは有田から嫁いできたそうです。このおめでたい絵の鏡も誰かの嫁入り道具だったのでしょうか。」

【学芸員の一口メモ】
 柄鏡は鍍錫(とじゃく・錫メッキ)した銅鏡に柄が付いたもので、鏡台に立てたり、手に持って使用しました。多くの場合、鏡面の裏側にはさまざまな図柄を表します。
 この三面には、ともに吉祥文様が表されています。一つは「福寿」の文字とともに、打ち出の小槌、隠れ蓑、隠れ笠、巾着、鍵、宝珠、七宝、丁子を散りばめた宝尽くし文。残りの二つは仙人がすむ海上の島に松と鶴、亀を表した蓬萊文で、一方には月も浮かんでいます。
 それぞれとてもおめでたい図柄で、そこには使う人の幸せを願う祈りの心が込められているのです。
絵本常磐草 柄鏡
 『絵本常磐草』(享保16年(1731)刊)より
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