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ミュージアムトーク1回目(ハンコって何?)

本日、12月11日は、企画展「ハンコって何?」のミュージアムトーク(展示解説)がおこなわれました。

お昼前からは少し暖かくなりましたが、いずれにせよ寒い日だったということもあり、トークへの参加者は3名でした。

展示の準備も何かとバタバタで、展覧会も昨日オープンしたばかりでしたので、担当者としても、何を話したらよいものか、試行錯誤しながらのトークとなりました…。

トークの風景はこんな感じです。
2011-12-11 トーク風景1 2011-12-11 トーク風景2
2011-12-11 トーク風景3 2011-12-11 トーク風景4
みなさま、お忙しい中、お付き合いくださり、ありがとうございました。

参加者が少人数だったこともあり、また、参加者のお一人は、トークへの常連の参加者ということもあり、和気あいあいとしたアットホームな感じのトークとなりました。
そのぶん、小さくて少し見にくいハンコの説明も、ある程度くわしくできたのではないかと思っています。

参加者のお一人は、「ハンコって思っていた以上に、意味や格式があって、おもしろい」とおっしゃっていました。
日ごろ、わたしたち自身も何気なく使いながら、何気なく見逃しているハンコの魅力やその意味を、少しでもお伝えできたならば幸いです。


また、トーク中にあったご質問としては、
「ハンコの材質は、古くから黄楊(つげ)ですか?」というのがありました。

たしかに、現在、私たちが大切な書類などに押すハンコは、黄楊などの木製のものや、象牙(ぞうげ)など牙や骨を材質としたものが一般的です。
しかし、江戸時代以前のハンコは、かならずしも、こうした木製や牙骨(げこつ)製のハンコばかりではありませんでした。
材質についてもキャプションの中に少し書いていますが、
古い時代は、志賀島の金印や、「紀伊国印」の銅印などのように、金属製のハンコが多かったようです。
その後、中世ごろになり、徐々に個人でもハンコを持つようになると、木製のハンコが増えてきます。
江戸時代でも、こうした木製のハンコが引き続き使われましたが、とりわけ、江戸時代の書や絵には、中国の篆刻の影響を受けて、石製のハンコが使われるようになりました。
こうした、ハンコ用の石である印材には、水晶などの高価な石も用いられて、印材自体が鑑賞の対象にもなり、文房具とともに飾られたりもしました。
今回、展示しているハンコ自体は、江戸時代後期の画家が使用したものばかりですので、大半は石製のハンコですが、なかには、銅製や金製のハンコも含まれています。
野呂介于使用印「隆忠之印」(陰文長方印) 銅製象形鈕 個人蔵 野呂介于使用印「隆忠之印」(陰文長方印) 印面 個人蔵
野呂介于使用印「隆忠之印」(陰文長方印) 銅製象形鈕 個人蔵 右はその印面
これは、銅製のハンコで、上部の「鈕(ちゅう)」と呼ばれるつまみの部分には、象があらわされています。

野呂介于使用印「隆」「忠」(陰文連印) 金製 個人蔵 野呂介于使用印「隆」「忠」(陰文連印) 印面 個人蔵
野呂介于使用印「隆」「忠」(陰文連印) 金製 個人蔵 右はその印面
これは、金製のハンコです。

上に挙げたのは、紀州を代表する文人画家である野呂介石(のろかいせき、1747-1828)の養子である野呂介于(のろかいう、1777-1855)が使ったハンコです。
ハンコの材質一つをとっても、興味深いですね。


また、
「ハンコにつける朱肉(しゅにく)は、どんなものですか?」という質問もございました。

古い時代に使われていた朱肉は、現在広く使われているスタンプのような朱肉とはもちろん異なりますが、現在も書道や篆刻(てんこく)で使われている「印泥(いんでい)」と呼ばれる朱肉と、基本的に大きな差がないと思われます。
こうした書道や篆刻で使われている印泥は、蓬(よもぎ)を乾燥させて作った艾(もぐさ)などの繊維質のものに、朱などの顔料と、ひまし油、松脂(まつやに)などの油を混ぜて、練って作ったものです。
現在でも、書道具店などで売られていますので、興味のある方は、見てみてください。
普通の朱肉のように、そのまま簡単に使えるのではなく、使う前には、よく練って油と色を均一に混ぜないといけないので、けっこう大変です。

このあたりは、キャプションでも充分ご説明できていない点でした。
申し訳ございません。
こちらの博物館ニュースの記事を、少しは参考にしていただければよいのですが…。


ともあれ、トークでは、学芸員にこうした質問を直接投げかけられるチャンスでもあります。
その場で充分な回答ができるかどうかわかりませんが、わかる範囲で一生懸命お答えいたします。

ともかくも、まずは、トークに参加してみてください。
年末年始のお忙しい時期ですが、次回以降のトークは次の4回です。

12月17日(土)、1月7日(土)、1月15日(日)、1月21日(土)

時間はいずれも13時30分から1時間程度を予定しています。
ぜひ、ふるってご参加ください。(学芸員 安永拓世)


企画展 ハンコって何?
和歌山県立博物館ウェブサイト

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