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 特別展「京都・安楽寿院と紀州・〝あらかわ〟」も、今日(13日)が中日(なかび)となりました。
ぜひこの機会に、県立博物館にもご来館下さい。
次回のミュージアムトークは、16日(土)午後1時30分から行います。http://www.uggeinkaufenboots.com/

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特別展「京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?」コラム(4)

秀吉の焼き討ちから高野山を救った僧

今回は、覚栄(かくえい、??1622)と最もかかわりの深い、木食応其(もくじきおうご、1536?1608)を紹介します。

   見じき(聞)かじ い(言)はじおも(思)はじ 捨し身を
   出入いき(息)の 風にまかせて

   もうこれからは何も見ない、何も聞かない、何も言わない、何も思わない。
   世を捨てた身となって、吐く息のように風にまかせて生きるだけだ。

 これは、木食応其が詠んだ歌です。
この歌は、応其ゆかりの応其寺(橋本市)に残されている無言抄(むごんしょう)や高野山の大円院に残されている木食応其像にも記されています。

無言抄(奥書?)  木食応其像019
(無言抄〈部分〉、応其寺蔵)          (木食応其像、大円院蔵)

 歌を詠んだ応其は、安土桃山時代から江戸時代初頭にかけて活躍した高野山の僧で、天正13年(1585)に行われた豊臣秀吉による紀州攻めで、秀吉の焼き討ちから高野山を救った人物として知られています。
応其は、高野山の僧といっても、山内の僧侶集団(学侶や行人など)に属していない客僧でした。
 先ほど紹介した無言抄は応其の著作ですが、それには天正元年高野山に入山し、苦行難行の仏道修行を行い、その功によって慶長2年(1597)までの13年間に、81の寺社の修造を手がけることができた、と記しています。
 高野山を救った応其は、その後秀吉の庇護のもと、勧進僧たちを引き連れて、高野山上の金堂や根本大塔だけでなく、京都の方広寺大仏殿の造営や東寺・醍醐寺の再興なども行っています。

 この応其の肖像が、紀の川市桃山町の興山寺に安置されています。

興山寺1-1 20101013101209_00002.jpg
(興山寺全景、現在)             (興山寺全景、明治32年〈1899〉ごろ)

 興山寺のある安楽川地域は高野山領で、興山寺は支配の拠点として、天正18年(1590)に建てられました。

木食応其像  木食応其像 銘文
(木食応其坐像、紀の川市指定文化財、興山寺蔵)            (像心束)

 応其像が造られたのも同じころで、像内の像心束(ぞうしんつか)には、同じ天正18年に覚栄が造ったと記されています。
この時応其は55歳でした。
応其像の頭の部分は、護摩を焚いた煙のためか黒くなっています。
僧衣に袈裟(けさ)をつけ、両手は袖に入れて合掌する姿勢で座り、正面を見据えた目や引き結んだ唇など、その表情からは応其の厳しさがうかがえます。

 それから8年経った慶長3年(1598)8月、秀吉が伏見城で亡くなります。
秀吉の死は、高野山での応其の地位にも変化をもたらしました。
翌年には高野山の僧侶内部で争いがあり、応其が配下にいた理徳院を殺害する事件も起こっています。
 こうしたなか、応其はこの年の11月、高野山を下山し、近江国石山に逗留しています。
この時、自らの心境を詠んだのが、冒頭の歌です。

 高野山の復興に尽力した応其でしたが、あくまで秀吉という時の権力者の後ろ盾があって初めて、その事業をなし遂げることができたようです。

《本文は、毎日新聞2010年9月8日朝刊和歌山版〈第3地域面〉に掲載された「温故知新 わかやまの宝物」を加筆したものです。》

 特別展「京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?」も、今日(13日)が中日(なかび)となりました。
ぜひこの機会に、県立博物館にもご来館下さい。
次回のミュージアムトークは、16日(土)午後1時30分から行います。
(主任学芸員 前田正明)

→和歌山県立博物館ウェブサイト
→特別展 京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?
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