粉河寺展コラム「粉河の聖を舳に立てて、乗せて渡さん極楽へ」 平安時代末期、後白河法皇(1127~92)が今様という歌謡を集約した『梁塵秘抄』の中に、「大峰聖を舟に乗せ、粉河の聖を舳に立てて、正きう(書写)聖に梶とらせてや、乗せて渡さん、常住仏性や、極楽へ」という一曲があります。大意は、大峰・粉河・書写の行者(聖)が、人々を阿弥陀如来の住む極楽浄土へ導いてくれる、という内容です。ここに見えるのは、山中で修...
創建1250年記念特別展「国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史」では、全ての展示資料を掲載した図録を用意しています。全288ページ(カラー206ページ、モノクロ82ページ)で、特に多数出陳している絵巻は、すべてその巻頭から巻末までの図版を掲載しています。1冊2000円で、博物館ミュージアムショップで販売しているほか、郵送販売も行っています。詳しくは、博物館ホームページの「図録の郵送購入」をご参照下さい。https://www.hakubut...
スポット展示粉河鋳物師の獅子 (こかわいもじ の しし)会期:令和2年(2020) 10月18日(日)~11月23日(月・祝)会場:和歌山県立博物館 2階学習室スポット展示コーナー ただいま開催中の創建1250年記念特別展「国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史」に合わせまして、江戸時代に粉河寺の門前で工房を構えて活発に活動を行っていた粉河鋳物師の作品を紹介します。 粉河鋳物師には、蜂屋、木村、福井などの家があり、法具類から仏...