引き続き、夏休み企画展「生誕200年記念 稲むらの火 濱口梧陵」の展示資料を紹介します。なお、画像は会場内での撮影をご許可いただいたものに限定しています。Ⅴ 梧陵に学ぶ ー「災害の記憶」の継承ー 平成二七年(二〇一五)一二月に日本が主導して国連総会本会議で「世界津波の日」(一一月二日)が採択され、翌年から「世界津波の高校生サミット」が開催されています。同二八年は高知県、同二九年は沖縄県、同三〇年は和歌山県で...
引き続き、夏休み企画展「生誕200年記念 稲むらの火 濱口梧陵」の展示資料を紹介します。なお、画像は会場内での撮影をご許可いただいたものに限定しています。Ⅳ 幕末・維新期における梧陵と海荘 梧陵は江戸との往復を通じて、知見を広めるとともに多くの知識人たちとの交流を深めました。佐久間象山や三宅艮斎から西洋事情を学び、勝海舟や関寛斎へ資金支援をおこなっています。一方、広村では地震津波の被災者救済や広村堤防の...
引き続き、夏休み企画展「生誕200年記念 稲むらの火 濱口梧陵」の展示資料を紹介します。なお、画像は会場内での撮影をご許可いただいたものに限定しています。Ⅲ 安政地震津波と梧陵・咏処 嘉永七年(安政元年)一一月四日(西暦一八五四年一二月二三日)午前九時ごろ、東海地震が発生、三二時間後の五日(西暦一二月二四日)午後五時ごろ、南海地震が発生しました。湯浅村・広村では、五日の地震に伴う津波被害が大きかったようです...
引き続き、夏休み企画展「生誕200年記念 稲むらの火 濱口梧陵」の展示資料を紹介します。なお、画像は会場内での撮影をご許可いただいたものに限定しています。Ⅱ 祖父・灌圃と周辺の人びと 元禄年間(一六八八~一七〇四)に、濱口儀兵衛(初代知直)が銚子(千葉県銚子市)に進出し、醤油醸造業(ヤマサ醤油)を始めます。江戸には出店があり、代々当主は広村と江戸・銚子とを往復していました。五代灌圃(一七七八~一八三七)、六代保平...
夏休み企画展「生誕200年記念 稲むらの火 濱口梧陵」が23日(日)で終了します。今年は、濱口梧陵が生まれて200年の節目の年でしたが、「新型コロナ」の影響で、ご来館いただけなかった方もたくさんおられると思います。そこで、ご来館いただけなかった方にも、企画展の内容を知っていただけるよう、展示資料を紹介します。なお、画像は会場内での撮影をご許可いただいたものに限定しています。Ⅰ 梧陵のふるさと 湯浅は、熊野参詣...
鷲峰開山法灯円明国師法語(館蔵1084)(表紙) (巻首) (巻末)※画像はいずれもクリックで拡大します。 【基本情報】文明14年(1472)写、縦26.4㎝ 横18.6㎝、袋綴装(21丁)【内容】法燈国師(無本覚心、1207~98)は、鷲峰山興国寺(由良町)の開山で、臨済宗法燈派の祖です。覚心は、信濃神林郷郷(長野県松本市)の神主の家に生まれ、後に東大寺(奈良市)や高野山(高野町)、長楽寺(群馬県尾島町)で修行しました...
仏説盂蘭盆経便蒙(館蔵品978)画像はクリックで拡大します。【基本情報】・江戸時代(17世紀) 紙本墨刷 縦27.0㎝ 横19.0㎝【内容】 本書は、「(仏説)盂蘭盆経」を初学者のためにわかりやすく説明した版本です。外題には「盂蘭盆経」、内題には「仏説盂蘭盆経便蒙」とあります。冒頭に「南紀浄福寺主法印恵空寓洛東正立寺集」とあり、浄福寺(和歌山市)の恵空に関わる書物であることがわかります。末尾に...
スポット展示 博物館のたからもの―令和2年度学芸員実習生による展示― 和歌山県立博物館では、毎年8月上旬の一週間、学芸員実習(学芸員資格の取得を目指す大学生等による学外実習)の受け入れをしています。今年は3名の実習生があり、博物館(学芸員)の仕事を実地に見学・体験し、講義等のほか、各種資料(文化財)の取り扱いなどの実習(実践)も行いました。 今回、当館では初の試みとして、実習生による展示を企画いたし...
梵字悉曇字母并釈義(写本)(館蔵品373-2)館蔵品373 梵字悉曇字母幷釈義(高野版)と一括されている写本です。 (表紙) (巻首) (奥書1) (奥書2)※いづれも画像はクリックで拡大します。【奥書等】(表紙)「金剛仏子/勝迅」(外題)「梵字悉曇字母幷釈義」(内題)「梵字悉曇字母幷釈義」(尾題)「悉曇章一巻」(本奥書)「文亀二年壬戌正月廿六日書之右筆了覚」(書写奥書)「《伝■■智》/於高野山往生院...
梵字悉曇字母并釈義(高野版) (館蔵品373-1)【掲載資料】・『きのくにの歴史と文化―和歌山県立博物館館蔵品選集―』(和歌山県立博物館、2004年)に掲載。 (表紙) (巻首) (奥書1) (奥書2)※いずれも画像はクリックで拡大します。【奥書等】(外題)「字母釈義」「御作」(原外題)「字母釈義大師御作」「貧道沙門」(表紙墨書)「快澄和尚/此一帖師主遣附之可貴々々、重伝」(内題)「梵字悉曇字母幷釈義」(...
大毘盧遮那成仏経疏(館蔵品369・370) (巻一巻首) (巻二巻末) (巻三巻末) (巻八巻首) (巻九巻末) (巻一九巻末) (巻九奥書)※いずれも画像はクリックで拡大します。【刊記・奥書等】(巻二刊記)「慶安二年〈己丑〉九月吉日、於高野山開板」(巻四刊記)「建治三年〈丁丑〉七月六日、於金剛峯寺信芸書」(巻四奥書)「以智積院御本、加点畢、秀珊」(巻五刊記)「建治三年〈丁丑〉七月廿五日、於金剛...