7月18日(土)から企画展「わかやま城探検」が始まっています。 この企画展「わかやま城探検」では、和歌山城内の暮らしを物語る歴史資料、城内で発掘された考古資料、和歌山城内を描いた絵図などから、和歌山城の歴史を紹介しています。展示している1つ1つの資料を通じて、おとなと子どもが一緒になって楽しく和歌山城の歴史を知っていただけるように、パネルや2種類の展示キャプションを用意しています。この展示を通じて、...
和歌山県立紀伊コスモス支援学校3年生の生徒さん1人が、7月22日(水)から24日(金)までの3日間、インターンシップで博物館に来てくれました。 1日目(22日)、午前中は受付・ミュージアムショップ・監視などで来館者への対応も体験してもらいました。少し天気が悪かったので来館者は少なかったのが残念でした。 午後は博物館の裏側まで見学してもらい、写真撮影を行うところを掃除してもらいました。 2日目(23日)、開館す...
楓林停車図(ふうりんていしゃず) 愛石筆(あいせきひつ) 1幅江戸時代(19世紀) 和歌山県立博物館蔵 この作品は、中国・晩唐期の詩人である杜牧の有名な「山行(さんこう)」という、有名な七言絶句をテーマとしたものである。「車を停めて坐(そぞろ)に愛す、楓林(ふうりん)の晩(くれ)」という、とりわけよく知られた句の内容が、画面の中に忠実に表現されている。その「山行」の詩を画面上部の余白に記したのは...
芝仙延年図(しせんえんねんず) 野呂介石筆(のろかいせきひつ) 1幅文化2年(1805) 和歌山県立博物館蔵 芝仙延年とは、霊芝・松・岩を描いて、長寿を寓意した画題である。この作品は、田辺藩の儒学者・宮所雄水(みやとこゆうすい)の80歳の長寿を祝って、野呂介石が絵を描いて雄水へ贈った作品で、雄水の子孫の家に伝来したもの。余白には、山本楽所(らくしょ)・川合春川(しゅんせん)ら、6人の紀伊藩の儒学者や文...
和歌山市立明和中学校の2年生の生徒さん2人が、7月7日(火)から7月9日(木)までの3日間、職場体験学習に来てくれました。1日目(7日)、午前中博物館の裏側まで見学してもらいました。午後からは、まず収蔵庫の掃除をしてもらいました。大切な文化財をお預かりしているので、収蔵庫は一定の温度・湿度で管理していますが、ホコリ、塵、カビや害虫が侵入する可能性もあり、収蔵庫内をいつも奇麗にしておくことが必要です。続いて...
七絶詩書「若浦新咏」(しちぜつししょ わかのうらしんえい) 菊池海荘筆(きくちかいそうひつ) 1幅明治6年(1873) 和歌山県立博物館蔵 栖原村(現在の湯浅町)出身で、幕末〜明治前期に活躍した、詩人・菊池海荘(1799〜1881)による七言絶句の書である。冬の和歌浦を描写した作品で、海上の舟から紀州東照宮を遠く望んで、その情景をあらわしている。冬の嵐が、東照宮の鎮座する権現山を吹きすさび、松柏を揺り動かすが...
五律詩書「登慶德山有感」(ごりつししょ けいとくさんにのぼりて かんあり) 徳川治宝筆(とくがわはるとみひつ) 1幅江戸時代(19世紀) 長保寺蔵 紀伊徳川家10代藩主・徳川治宝(1771〜1853)は、文芸に強い関心を有した藩主であった。その治宝が、長保寺を訪れた際に詠んで、長保寺へ奉納した自作・自筆の五言律詩の漢詩である。第二句に「換壇石径通」とあるのは、長保寺大門から入って、右手の御成門・御廟門を経て、歴...
七律詩書「遊紀三井山題大悲閣」(しちりつししょ きみいさんにあそび だいひかくにだいす) 祇園南海筆(ぎおんなんかいひつ) 1幅江戸時代(18世紀) 和歌山県立博物館蔵 紀伊藩の儒学者で、紀州の三大文人画家の一人として知られる祇園南海は、若いころから漢詩人として、全国的に名前の知られる人物であった。本品は、南海自作自筆の七言律詩で、海上から紀三井寺を眺めて詠んだ詩である。紀三井寺の三井水や応同樹に...
和歌山市立西浜中学校の2年生の生徒さん2人が、6月30日(火)から7月2日までの3日間、職場体験学習のに来てくれました。1日目(30日)、午前中は博物館の裏側まで見学してもらいました。午後からは夏休み企画展「わかやま城探検」で児童・生徒さんに使っていただく、ワークシートの作成を手伝ってもらいました。2日目(1日)、この日も終日、ワークシートの作成を手伝ってもらいました。1000部以上が出来上がりました。本当にご苦...
7月に入り、2015年も上半期が終了しました。企画展「きのくに・漢詩の世界」も会期の半分が終了し、残すところ二週間弱となりました。漢詩は高校で習ったきり・・・という方も、いま国語で習っているけれどなかなか好きになれない・・・という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方も、昔の人が書いた作品や、絵と合作して楽しんでいる作品を実際に見ると、漢詩を少し身近に感じることができるかもしれません。詩の内容をイメ...