国覔系図(くまぎけいず)個人蔵 縦29.8㎝ 横372.9㎝ 紙本墨書南北朝~室町時代 紀美野町の国吉地区は、平安時代には猿川村(猿川荘)と呼ばれていました。猿川村には巨大な宝篋印塔(ほうきょういんとう)、将軍桜、片目藪など、坂上田村麻呂にまつわる伝説が多く残されています。(坂上田村麻呂の供養塔と伝える石造宝篋印塔)猿川村の中心に熊野神社と惣福寺観音堂があります。(熊野神社の社叢)国覔系図(...
11月29日、平成23年度和歌山県立博物館協議会を開催しました。 平成22年度・23年度事業についての報告、平成24年度事業についての協議ののち、特別展「中世の村をあるく」をご鑑賞いただきました。 博物館が、本物に出会える場であり、資料を守ることの大事さを伝える場であることを軸にして、博物館のユニバーサルデザイン化、学校との積極的な連携、わかりやすく親しみやすいテーマ、来館動機となるきっかけづくりの推進、外...
11月27日(日) 博物館のエントランスホールにて、りら創造芸術高等専修学校の生徒に、真国御田春鍬規式の実演をしていただきました。50名近くのかたにお越しいただきました。ありがとうございます。また演じていただいた、高校生の皆さん、ありがとうございます。 先のブログでも書きましたが、もともとは地元の村のかたがた、小学校の児童により演じられていたものです。それが一端途絶えてしまったのを、地元のかたがたと学...
11月27日(日)に、りら創造芸術高等専修学校による真国御田春鍬規式の実演があります。真国御田春鍬規式は、毎年正月7日(旧暦)に真国丹生神社に奉納される舞です。一年間の農作業の様子を、狂言形式で演じます。昔は真国丹生神社の氏子の村々が、当番を決めて奉納していましたが、戦中後、後継者不足のため、途絶えてしまいました。それを平成6年に真国小学校の生徒が演じて、復活させました。しかし、真国小学校も廃校となり...
特別展「中世の村をあるく―紀美野町の歴史と文化―」にかかわり第2回目の講演会を開催しました。今回は、当館の伊東館長に「文覚上人と神護寺・東寺の復興」と題して講演していただきました。天気が悪いなか50人近くのかたがたにお集まりいただきました。ありがとうございます。文覚上人の生涯にはじまり、神護寺と東寺の諸堂の復興と仏像について、丁寧にご説明いただききました。なかでも、神護寺の十二神将像の調査成果(足ホゾ...
紀伊国神野・真国荘絵図(きいのくにこうのまくにのしょうえず)重要文化財 神護寺蔵 縦92.0㎝ 横112.1㎝ 紙本淡彩平安時代・康治2年(1143) 紀美野町の東部に所在した神野(こうの)・真国荘(まくにのしょう)。平安時代の神野・真国荘を描いた絵図が京都の神護寺(じんごじ)に残されています。ただしこれは、康治2年(1143)に神野・真国荘が鳥羽院の荘園として成立したときのものです。後に神護寺が神野・真国荘の領家...
和歌山市立高積中学校の2年生2人が、11月16日(水)から17日(木)での2日間、職場体験学習に来てくれました。 初日は、まず職員の朝礼から始まりました。それから「博物館」の話です。「博物館ってどんなところ?」、「これまで博物館に行ったことはある?」といった話から、博物館は意外と身近にあることを知ってもらい、県立博物館の仕事を簡単に説明しました。その後、館内の見学をしました。まずは、屋内展示や展示室です...
11月15日(火)から、ごく一部ではありますが、展示替えをしました。(文覚上人像 神護寺蔵)この文覚上人像は、よく知られている重要文化財の文覚上人像(神護寺蔵)と異なります。①絹ではなく、15枚を貼り継いだ紙に描かれています。②目尻、額の皺が少なく描かれています。③顔の部分のみ別の紙に描かれ、顔と首の輪郭線で切り取って貼り付けられています。②の特徴は、高山寺(京都市)に所蔵される文覚上人像と似ています。その...
本日、博物館講座を開催しました。40人近くのかたにお集まりいただきました。ありがとうございます。当館学芸員の大河内智之が「神野・真国荘の仏像」と題して、紀美野町に残った仏像・仏画を中心に、展覧会の調査を進めるなかで新たに分かってきたこと、そして仏像・仏画からどのように地域(紀美野町)の歴史を描けるか、ということについて、説明いたしました。「紀美野町に何故これだけ多くの古い文化財が残っているのか?」と...
県立和歌山工業高校と協力して作ったさわれるレプリカについて、去る11月5日、ISEM(International Symposium on Advanced Science and Technology in Experimental Mechanics-実験力学における先端科学技術に関する国際シンポジウム-)高校生・高専生ポスター展示発表の部が関西国際空港内にて開催され、和歌山工業高校の生徒さんが、その取り組みについてポスターセッションを行いました。 事前にポスターを作り、報告内容...
特別展にかかわり、早稲田大学の高木徳郎さんに「絵図の魅力・景観の魅惑―紀伊国神野・真国荘絵図を読む」と題する講演をしていただきました。70人近いかたに、ご参加いただきました。ありがとうございます。高木さんはご存じのかたもいらっしゃるかもしれませんが、2年前までは当館の学芸員をしていました。高木さんの声を久しぶりに聞きたい、という高木ファンが押しかけたため、これだけ多くのかたにお集まりいただけたのかも...
県立博物館では、博物館の所蔵品を、より多くのみなさまに、広く知っていただきたいという目的から、2階に「スポット展示」というコーナーを設け、館蔵品を数点取り上げた展示を行っています。このスポット展示は、無料でご覧いただけます。 今年度は「ちょっとだけ《江戸時代》を知ろう」と題して、城下町和歌山の様子がわかる資料、藩主であった紀伊徳川家やその家臣たちにかかわる資料などから、270年ほど続いた「江戸時代」...
10月29日(土)に今回の特別展にかかわり、県立博物館と紀美野町まちづくり推進協議会との共催で現地見学会「みる・あるく・きみの」を開催しました。雨の心配もありましたが、何とか天気ももち、当日は70人ほどにご参加いただきました。紀美野町をはじめ、海南市・貴志川町、さらには串本やすさみなど遠方のかたもいらっしゃいました。ありがとうございます。今回の特別展は「中世の村をあるく」と題しましたように、博物館で紀美...