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特別展「京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?」コラム(2)

本御塔・新御塔と阿弥陀如来像 現在の安楽寿院の北側には鳥羽天皇陵、西側には近衛天皇陵があります。 (鳥羽天皇陵)                  (近衛天皇陵) 鳥羽天皇陵内に三重塔が建てられるのは保延5年(1139)、近衛天皇陵内に塔(多宝塔か三重塔かは不明)が建てられるのは保元2年(1157)ごろとされています。この二つの塔が建てられた際、一体ずつ阿弥陀如来像が安置されました。             ...

「重箱に「こころ」を詰めて」

和歌山県立博物館友の会マイミュージアムギャラリー第21回展示 「重箱に「こころ」を詰めて」【出 陳 者】 白井 陽子 【展示期間】 平成22年10月2日(土)?11月19日(金)【出陳資料】 松鶴文重箱(昭和時代)【資料をめぐる思い出】「父亡き後、長く1人暮らしだった母が逝き2年、ようやく遺品の整理をする気持ちになり、この重箱を見つけました。昭和28年(1953)、弟が生まれたとき、紅白の朧饅頭を詰めて近所に配るのを手伝...

記念講演会が行われました

今日(26日)、午後1時30分から午後3時まで、当館の伊東館長による記念講演会「鳥羽天皇と安楽寿院」を開催し、多くの方々に参加していただきました。講演では1白河・鳥羽・近衛の三御陵と成菩提院・安楽寿院2御所・御堂と庭園3安楽寿院とその周辺にある遺構・遺仏この三つの視点から、12世紀に成立した鳥羽離宮の歴史を、安楽寿院を中心に、発掘調査の成果と残された仏像から読み解くという内容でした。とくに、鳥羽天皇陵...

特別展「京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?」コラム(1)

安楽寿院の創建と慶長期の復興  現在の京都市伏見区竹田、中島にまたがる鳥羽離宮(鳥羽殿)の造営は、応徳3年(1086)に始まりました。その後、鳥羽離宮は白河・鳥羽・後白河の三代にわたる法皇が御所として使用し、院政の舞台となっています。この鳥羽離宮の東辺に建てられたのが、安楽寿院です。安楽寿院は、鳥羽天皇(1103?56)が自らの臨終の地とした場所で、自らの遺骸を置く三重塔(本御塔)を建て、保延5年(1139)に塔...

新編道成寺縁起への道(4)

 9月22日、新編道成寺縁起の内容検討のため、和歌山大学教育学部地域コミュニケータ論受講生に集まってもらいました。前回班長会議(9/1)で検討した修正課題を提示して、改めて物語作りのポイントを確認し、作業開始。 もともと、新たな「道成寺縁起」作りにあたって設定していた課題は、「変身する」ことと「ハッピーエンド」を設定することでしたが、やはり難問であるもよう。班長会議での意見を集約し、根本の道成寺縁起の...

特別展が開幕しました。

いよいよ特別展「京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?」が開幕しました。今日、午後から初めてのミュージアムトークを行いました。今回の展示では、覚栄という僧侶の事績を紹介しています。みなさん、覚栄という人物をご存じでしょうか。当館では、2年前に特別展「没後四〇〇年 木食応其 ―秀吉から高野山を救った僧―」を開催しました。そのときも少し取りあげたのですが、この展覧会がきっかけで、京都にある安楽寿院のなかの遍照院...

南葵文庫(なんきぶんこ)旧館の歩み―旧南葵文庫「ヴィラ・デル・ソル」を訪ねて―

今から1年半ほど前のことになりますが、2008年12月6日から2009年1月25日の会期で当館で開催した「新収蔵品展」で、南葵文庫(なんきぶんこ)旧蔵の椅子(いす)や机(つくえ)を展示いたしました。(現在は、展示しておりません)南葵文庫とは、紀伊徳川家の第15代当主である徳川頼倫(とくがわよりみち、1872-1925)が、自らの邸内である東京の麻布飯倉(あざぶいいくら、現在の東京都港区)に創設した私設の図書館です。明治32年...

展示替え休館のお知らせ

特別展「京都・安楽寿院と紀州・?あらかわ?」開催にかかる展示替え作業及び館内施設点検のため、下記期間は全館休館します。9月10日(金)?9月17日(金)なにとぞご協力のほど、お願いいたします。...

コラム 江戸時代のくらしと活躍した人々(6)

【第6回】和歌山県指定文化財 地方并普請方覚書                    (じかたならびにふしんかたおぼえがき)                        1冊                      紙本墨書               江戸時代(18世紀)               縦24.5? 横17.2?                       個人蔵現在の橋本市学文路(かむろ)の庄...

スポット展示「秋の夕暮」

5月からはじまった「スポット展示 季節のしつらい」。スポット展示については→こちらをご参照ください。5回目の今回のテーマは秋の夕暮(あきのゆうぐれ)【会期:2010年9月5日(日)?10月7日(木)】(画像をクリックすると拡大します) 空気が澄んだ秋は、美しい夕焼けが発生しやすい季節です。また、徐々に日没が早くなるため、夕焼けや夕暮を意識しやすくなります。俳句の世界では、夕焼けは夏の季語ですが、短い時間で終わ...

子ども向けミュージアムトーク7回目(江戸時代のくらしと活躍した人々)

本日(9月4日)は、企画展「江戸時代のくらしと活躍した人々」の最後のミュージアムトーク(展示解説)でした。夏休みも終わり、ここ数日は、子どもたちのご来館も、次第に少なくなってきています。今日のトークへの参加者は、4名。子ども向けのミュージアムトークといいながら、子どもの参加は、0名でした…。トークの風景はこんな感じです。 みなさま、お忙しい中、お付き合いくださり、ありがとうございました。本日のトークは...

コラム 江戸時代のくらしと活躍した人々(5)

【第5回】梅椿図 徳川光貞筆(うめつばきず とくがわみつさだひつ)                        1幅                     紙本著色           江戸時代(17?18世紀)              縦31.4? 横50.7?              和歌山県立博物館蔵紀伊藩2代藩主の徳川光貞(とくがわみつさだ、1626?1705)は、絵を描くのが得意だったようで、いくつかの絵画作品...

博物館実習2010(補講)

少し更新が遅くなりましたが、昨日(9月1日)は、先月の博物館実習期間中に1日だけやむを得ない事情で欠席した実習生の補講をおこないました。補講の内容は、ちょうど、本来の実習期間中には写真を撮り忘れてしまった部分でもありますので、あらためてここで紹介したいと思います。(先月の博物館実習の内容は、こちら→博物館実習をご参照ください)まず、午前中は、実習期間中の2日目におこなった掛軸の取り扱いです。   細長...

新編道成寺縁起への道(3)

 9月1日、新編道成寺縁起作りの途中経過の確認のため、前回設定した「恋愛問題班」「環境問題班」「いのちの問題班」「学校問題班」の各班長に夕方から博物館に集まってもらいました。大学は夏休み中とはいえ、和歌山大学の付属中学校での研究授業の最中とのことで、みんな忙しいもよう。 検討しておいてもらった物語の内容を発表してもらい、それぞれのプロットの中の光る部分を生かしながら、さらに物語の完成度を高めていけ...

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