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長編コラム 東照宮縁起絵巻に見る家康への追憶

今回のコラムは、「長編コラム」として、いつもより少し長めに、作品の魅力についてご紹介しましょう。取り上げる作品は、和歌山県指定文化財にも指定されている紀州東照宮(きしゅうとうしょうぐう)所蔵の「東照宮縁起絵巻(とうしょうぐうえんぎえまき)」です。(画像をクリックすると拡大します)東照宮縁起絵巻 第2巻 関ヶ原の戦い部分 紀州東照宮蔵(画面のほぼ中央で、黒い馬に乗っている人物が、徳川家康です) 元和2...

子ども向けミュージアムトーク6回目(江戸時代のくらしと活躍した人々)

本日(8月29日)は、「江戸時代のくらしと活躍した人々」展の、6回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。今日は、8月最後の日曜日。いよいよ、夏休みも終わりです。子どもたちのみなさんは、宿題、終わりましたか?今日のトークへの参加者は、10名程度。トークの風景はこんな感じです。 今回は、子どもの参加者が比較的多かったこともあり、にぎやかで楽しいトークとなりました。今回の子どもたちは、小学生が多か...

コラム 江戸時代のくらしと活躍した人々(4)

【第4回】紀州漁業絵巻 (きしゅうぎょぎょうえまき)                            3巻                        紙本著色                   明治時代(19世紀)                 和歌山県立図書館蔵明治政府は、全国の水産業の実態を把握するために、漁法の調査を行い、それを内国勧業博覧会(ないこくかんぎょうはくらんかい)や水産博...

子ども向けミュージアムトーク5回目(江戸時代のくらしと活躍した人々)

本日(8月21日)は、「江戸時代のくらしと活躍した人々」展の、5回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。お盆休みも終わって、夏休みもいよいよ終盤。そろそろやり残している夏休みの宿題のことが気になり始めるころでしょうか…。今日のトークへの参加者も、10名程度でした。トークの風景はこんな感じです。 今回は、子どもの参加者がそれほど多くなかったこともあり、また、前々回のトークの反省から、あまり子ど...

コラム 江戸時代のくらしと活躍した人々(3)

【第3回】 鯨絵巻 (くじらえまき)                           1巻                        紙本著色               江戸時代(18?19世紀)                 縦27.4? 横812.3?                和歌山県立博物館蔵さまざまな種類の鯨を描いた絵巻です。冒頭には鯨船と銛先(もりさき)が描かれ、続いて、イルカ、サメ、カジ...

小田井めぐり―大畑才蔵の偉業をたずねて―

和歌山県の北部を横断する紀ノ川。その紀ノ川の北岸に沿うように、高野口町の小田(おだ)から岩出市の根来(ねごろ)にかけて流れる大きな用水路が、小田井(おだい)です。この小田井という用水路は、紀伊藩の5代藩主であった徳川吉宗(とくがわよしむね、1684?1751)が、土木工事を得意とした紀伊藩の村役人である大畑才蔵(おおはたさいぞう、1642?1720)に命じて作らせたものです。吉宗は、紀伊藩の当時の財政状況を建て直す...

子ども向けミュージアムトーク4回目(江戸時代のくらしと活躍した人々)

本日(8月15日)は、「江戸時代のくらしと活躍した人々」展の、4回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。お盆休みということもあり、数日前から家族連れでのご利用も増え、来館者の数も少し増加してきていましたが、お盆休みもそろそろ終盤。今日のトークへの参加者は、前回とほぼ同様の10名程度でした。とはいえ、今日は、トークの時間にあわせて、テレビ和歌山の取材があり、子ども向けのトークをビデオカメラで撮...

コラム 江戸時代のくらしと活躍した人々(2)

【第2回】 薄浅葱糸威五枚胴具足 (安藤直清所用)   (うすあさぎいとおどしごまいどうぐそく (あんどうなおきよしょよう))                   革製漆塗                       1領           江戸時代(17?18世紀)         鉢高51.5? 前胴丈36.6?            和歌山県立博物館蔵紀伊藩の付家老(つけがろう)を務めた安藤家4代の安藤直清(あん...

博物館実習2010(6日目)

今日(8月8日)は、博物館実習の6日目のようすです。いつもの通り、9:00に博物館へ集合して、9:15に朝礼。早いもので、今日で博物館実習も最終日です。今日は、工芸品の取り扱いと、梱包などの実習を学びました。まず、9:30?10:30ごろまでは、先日学んだ染織資料のたたみ方の実習。  袴の紐の結び方や、  襦袢のたたみ方、  着物のたたみ方、などを実際に練習してみました。その後は、いよいよ刀剣の手入れのしかた。みなさ...

スポット展示「秋草と虫の音」

5月からはじまった「スポット展示 季節のしつらい」。スポット展示については→こちらをご参照ください。4回目の今回のテーマは秋草と虫の音(あきくさとむしのね)【会期:2010年8月8日(日)?9月4日(土)】(画像をクリックすると拡大します) 現在の暦(太陽暦(たいようれき))の8月は、まだまだ夏の暑さが残る季節ですが、8月7日は立秋(りっしゅう)で、暦の上では、秋となります。 本格的な秋草の季節には、少し早いも...

博物館実習2010(5日目)

今日(8月7日)は、博物館実習の5日目のようすです。いつもの通り、9:00に博物館へ集合して、9:15に朝礼。今日は、いよいよ、写真撮影の実習です。まず、9:20から10:30までは、1時間ほど、文化財と写真についての講義をしました。本や図録に掲載されている文化財の写真は、よくよく見てみると、同じ作品でも意外に写真の色やカットが異なります。こうした事例などを挙げながら、文化財撮影のポイントや重要性について、たくさんの...

コラム 江戸時代のくらしと活躍した人々(1)

【第1回】 重要文化財 太刀 銘 安綱               (たち めい やすつな)                附 糸巻太刀拵 (徳川家康所用)              (つけたり いとまきたちこしらえ (とくがわいえやすしょよう))                             刀身:鉄製鍛造 拵:木製漆塗蒔絵                                 ...

子ども向けミュージアムトーク3回目(江戸時代のくらしと活躍した人々)

本日は、「江戸時代のくらしと活躍した人々」展の、3回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。博物館実習の合間をぬってのトークで、ちょっとバタバタしましたが、今回の参加者は10名ほど。子どもは2人で、2人ともすでに学校での江戸時代についての勉強を終えているようでした。ただ、数少ない子どもたちに対する質問形式でトークを進めてはみたものの、やっぱり子どもたちも答えるのが恥ずかしいようで、なかなかう...

博物館実習2010(4日目)

今日(8月6日)は、博物館実習の4日目のようすです。9:00博物館集合。9:15朝礼。今日の博物館実習は、終日、和歌山県立博物館友の会と共催でおこなっているマイミュージアムギャラリーの企画と展示を実際におこなってみようというもの。実習生のうちの1人の思い出の品を持ってきて、それにまつわる思い出などを、残りの実習生が聞き取り調査をして、その資料についてのちょっと学術的な一口メモなどとともにキャプションにして、展...

「息を吸い込んで“ターン”と。」

和歌山県立博物館友の会マイミュージアムギャラリー第20回展示 「息を吸い込んで“ターン”と。」【出 陳 者】 須山 恵里 【展示期間】 平成22年8月7日(土)?10月1日(金)【出陳資料】 楽譜(現代)【資料をめぐる思い出】「幼稚園から大学入学までの約15年間続けてきたピアノ。この楽譜は小学校2年生のとき、コンクールで演奏したものです。これを見るとコンクールよりも、お世話になったピアノの先生との思い出が浮かんでき...

博物館実習2010(3日目)

今日(8月5日)は、博物館実習の3日目のようす。9:00博物館集合。9:15朝礼。9:20からは、昨日の続きで、さまざまな絵画資料の取り扱いです。まずは、昨日の午前中の復習の意味もこめて、絵巻物の取り扱い。   昨日、古文書で巻子を取り扱って慣れたせいか、みなさん上手に巻いていました。ただ、今回は太巻(ふとまき)というちょっと特殊な軸もありましたね。直径の小さい軸で巻いていくと、巻物を傷めてしまうので、太い軸を...

博物館実習2010(2日目)

今日(8月4日)も、昨日に引き続き、博物館実習の2日目のようすをご紹介しましょう。9:00博物館集合。9:15朝礼。今日からは、いよいよ本格的な実習のスタートです。9:20からは、古文書・歴史資料の取り扱いについての講義。古文書とは何か?古文書を取り扱う際の注意、古文書の目録のとり方などについて当館の中世史担当の坂本学芸員から教わりました。続いて、10:45から12:00までは、実際に、巻子になった古文書を取り扱う実習。...

博物館実習2010(1日目)

本日8月3日から8月8日までの6日間、博物館では、大学などで学芸員資格の取得を希望する人を対象に、博物館における学芸員の仕事や、学芸員として必要な技術や素養を実際に身につけてもらうための「博物館実習」がおこなわれます。和歌山県立博物館では、原則として、和歌山市を除く和歌山県内の出身者で、博物館実習の受講に必要な単位をすでに取得し、歴史系・美術系の総合博物館での博物館実習を希望する人を、博物館実習生とし...

子ども向けミュージアムトーク2回目(江戸時代のくらしと活躍した人々)

本日は、「江戸時代のくらしと活躍した人々」展の、2回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。前回と同様、子ども向けのトークでしたが、今回の参加者は10名ほどでした。まだまだ慣れない子ども向けのトーク…。どこまで、子どもたちにうまく伝えられているのか、担当者としても、不安ですが、まあ、参加してくれていた子どもたちは、まじめにメモを取りながら聞いてくれているようでした。トークの風景は、こんな感じ...

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