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コラム 住民が守った胎内仏

「住民が守った胎内仏」 有田川町・歓喜寺に所蔵される平安時代前期に造られた地蔵菩薩坐像(重要文化財)の像内から、一体の小さな仏像が発見された。といっても、実は江戸時代の話である。歓喜寺に残されていた歓喜寺什宝物由緒書写という記録に、その顛末が記されている。 寛文4年(1664)2月24日。そのころ歓喜寺では長く住職がおらず、お地蔵さんの縁日のこの日に、村中の人が寺に集まって掃除をしていた。その時、地蔵菩...

移動する仏像展日誌11(2010年4月29日)

□■講演会「移動する仏像と地域史」開催■□ 特別展の開幕早々ですが、講演会「移動する仏像と地域史」を、私大河内が講師を務めて本日開催し、62名のお客様にお越し頂きました。特別展での展示資料以外にも和歌山県内の事例を中心に、仏像の移動の事例を多数ご紹介し、移動のあり方にある程度の規則性があること(人のつながりの中、地域の中で移動する事例が多数)や、仏像から地域の歴史、守ってきた人々の歴史を読み取ることがで...

移動する仏像展日誌10(2010年4月24日)

□■祝!オープン■□ 特別展「移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に―」、オープンいたしました。ぎりぎりまで照明の調整を行って(あきらめが悪い?)、会場内の案内パネルなども、直前になって必要なものを思いついたりと、少しどたばたしながら、開館時間を迎えました。朝一番からお客さんが待っておられ、中には東京や千葉からのお客様もいらっしゃいました。「よかったー」という喜びのお声を頂いて、担当者としてはまずは...

移動する仏像展日誌9(2010年4月19日)

□■看板設置■□ オープン5日前です。図録は校了しました。明日から展示替えです。休館日の今日、昨日まで開催していた企画展(+常設展)の看板から、特別展の看板に取り替えました。あともう少し、ラストスパートです。(学芸員 大河内智之)→特別展 移動する仏像―有田川町の重要文化財を中心に―→移動する仏像展日誌バックナンバー→和歌山県立博物館ウェブサイト...

和歌祭の屏風と振皷

今日、4月17日は、何の日かご存じですか?今日は、江戸幕府を開いた、徳川家康(とくがわいえやす、1542?1616)が亡くなった命日です(実際に家康が亡くなったのは、太陰暦の4月17日なので、太陽暦では5月の中旬ごろ、今年は5月30日に相当します)。紀伊藩の初代藩主となった徳川頼宣(とくがわよりのぶ、1602?71)は、家康の10男でした。元和5年(1619)に駿府(すんぷ)から和歌山へやってきた頼宣は、元和7年(1621)に和歌浦へ...

移動する仏像展日誌8(2010年4月14日)

□■図録編集■□ オープン10日前です。図録編集の最終段階までこぎ着けました。とにかく間に合わさなければなりません。 近年の図録は、展覧会のカタログという範疇を超えて、より多くの情報をご提供し、読み物としてもお楽しみ頂けるような内容になっています。当然研究上の資料としても使用できるような水準を維持することも、とても大事です。今回の図録は、百数十点の図版、総文字数約8万字、コラムも多数用意しています。 展...

桑山玉洲の命日墓参―和歌山市指定史跡 桑山玉洲の墓―

今日、4月13日は、先日からコラムでご紹介している桑山玉洲(くわやまぎょくしゅう、1746?99)の命日です。ちょうど一か月ほど前の、3月14日は、野呂介石(のろかいせき、1747?1828)の命日だったので、お墓参りをしてきて、お墓についてのコラムを書きました。→コラム お墓も指定文化財?―和歌山市指定史跡 野呂介石の墓今回は、その続編でもありまして、現在、「新発見・新指定の文化財展」でたくさんの作品を展示している玉洲...

桑山玉洲の襖絵 富岳図・山水図襖はどこにあったのか?

前回のコラムでは、桑山玉洲(くわやまぎょくしゅう、1746?99)の屏風(びょうぶ)について、ご紹介しましたが、今日は、ミュージアムトークで、これらの屏風を含む玉洲の作品が多く所蔵されている念誓寺(ねんせいじ)についてのご質問もありましたので、今回のコラムも、引き続いて、玉洲の襖絵を取り上げてみましょう。和歌山市内にある念誓寺には、前回ご紹介した「那智山・熊野橋柱巌図屏風(なちさん・くまのはしぐいいわず...

5回目のミュージアムトーク(展示解説)をおこないました

本日は、「新発見・新指定の文化財」展の5回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。近隣の桜はすでに散り始めていますが、天候に恵まれたせいもあって、意外に散りきらずに残っている桜も多く、お花見日和ももう少し続きそうです。今回のミュージアムトークへのご参加者は10名。いつもながら、こじんまりしたトークではありますが、みなさん、熱心に聴いて頂き、担当する学芸員としても、楽しいひとときとなりまし...

宝物は歓喜寺の屋根裏に

和歌山県立博物館友の会マイミュージアムギャラリー第18回展示 「宝物は歓喜寺の屋根裏に」【出 陳 者】 石井 秀幸 【展示期間】 平成22年4月17日(土)?6月11日(金)【出陳資料】 歓喜寺境内図銅板印刷原板 明治時代【資料をめぐる思い出】「以前、歓喜寺本堂の屋根の修理と瓦の葺き替えが行われました。その際、屋根から、雨漏りの修理用の材料として使われていたこの銅板が見つかったそうです。いったん寺外で保管されてい...

移動する仏像展日誌7(2010年4月9日)

□■NHKで紹介■□ 前回の日誌から2週間ほど経ってしまいました。どたばたと準備作業を行っておりますが、この間、NHK和歌山放送局さんから丁寧に取材・撮影をしていただき、4月6日夕方のニュースで5分ぐらい、特別展のご紹介をして頂きました。 アナウンサーの金岡紀子さんが主となって、事前の現地取材、電話取材を何度も行って台本を作られ、ほぼ一日がかりでたくさんの仏像を撮影されました。 特別展のみどころをご紹介して...

4回目のミュージアムトーク(展示解説)をおこないました

本日は、「新発見・新指定の文化財」展の4回目のミュージアムトーク(展示解説)を開催しました。今日は、朝からすっきりと晴れて暖かく、数日前から和歌山城周辺の桜も満開、まさにお花見日和の一日となりました。お花見効果のためでしょうか今回のミュージアムトークへのご参加者9名と前回よりは、少し増えました。今回も、じっくりとトークをきいていただきありがとうございました。トークの風景はこんな感じです。 (画像を...

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