2008-07

お面をつくってみよう!

お面作る(笑尉) お面つくる(乙) 画像クリックで拡大します。
企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」では、この「お面をつくってみよう!」のワークシートをご用意しています。
左側は笑尉(わらいじょう)という豪快に笑う仮面、右側は乙(おと)という愛らしい仮面です。輪郭で切り抜いて、目に穴を開け、耳穴に輪ゴムを通せばできあがり!色も自由に塗って、自分だけの仮面を作ってみて下さい。

仮面をかぶると、自分が自分でないものに変身します。どうして世界中の人びとは、大昔から仮面をかぶり続けてきたのでしょうか。仮面をかぶってそんなことを考えるのはいかがでしょうか?(学芸員大河内智之)

企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」
「奇跡の仮面、大集合!」図録販売中
和歌山県立博物館ウェブサイト

第一回の展示解説を行いました

展示解説20080721
本日(7月21日)、13:30から、企画展「奇跡の仮面、大集合!」の展示解説を、学芸員大河内が行いました。18名の方にご参加いただきました。ありがとうございます。
企画展が始まって最初の展示解説でしたので、皆さんのお顔を拝見しながら手探りで解説しておりましたが、なんとかまとめられてほっと一息です。

次回以降の展示解説は、8月3日(日)、8月15日(金)、8月23日(土)、8月31日(日)に行います。
そして、8月23日(土)には、本物の面掛が会場に登場する予定です。子どもが面掛に驚かされると病気をしない(獅子舞とよく似ていますね)といわれ、和歌祭の際には、いたるところで面掛が子どもを驚かせるほほえましい光景が見られます。ぜひ8月23日は、お子様連れで博物館にご来館いただき、面掛に驚いてみませんか?

みなさまのお越しをお待ちいたしております。(学芸員大河内智之)

企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」
「奇跡の仮面、大集合!」図録販売中
和歌山県立博物館ウェブサイト

面掛の仮面をかぶってみよう!

 今回の企画展では、実際に面掛行列で使用されている仮面を着用する「面掛の仮面をかぶってみよう!」を毎日、いつでもご体験頂けます。
お面をかぶる1
 博物館のエントランスに、こんな感じで設営しています。お面だけでなく、衣装も着用していただけます。記念写真、大歓迎です。ぜひ面掛気分を味わって下さい。
 おめんをかぶる2
 フル装備を身にまとうと、こんな感じになります。モデルの方が怒っているように見えるのはあくまでお面のせいで、実際はニコニコです。
 ご用意している仮面は、次の3面です。
般若 泥小飛出 鬼
 左から、般若(はんにゃ)、泥小飛出(でいことびで)、鬼です。
 これらの仮面は、NPO和歌浦万葉薪能の会と能面文化協会の協力で新たに作製され、紀州東照宮に奉納されたものです。賑やかな面掛行列用に、普通の能面より丈夫に作られています。とはいっても伝統的な素材と技法で作られたもの。手に取るお客様は、落とさぬよう、壊さぬよう、なにとぞ大事にお取り扱い下さいますよう、お願い申し上げますm(_ _)m。

 企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」へのご来館のおりには、ぜひこれらのお面をかぶってみて下さい。皆様のお越しを心よりお待ち致しております。(学芸員大河内智之)

企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」
「奇跡の仮面、大集合!」図録販売中
和歌山県立博物館ウェブサイト

奇跡の仮面、展示中!(附 看板もできました)

前の企画展が7月13日で終了し、いよいよ「奇跡の仮面、大集合!」に展示替え。
それまでの展示資料を撤去して、展示台を組み替え、次に展示する資料を企画展示室に運び入れたところ。
奇跡の仮面展示前
さあ、展示開始。箱から仮面を取り出して展示番号順に黙々と並べていくと…
奇跡の仮面、展示中
こんな感じになってきました。よく見えない、気になるー、という皆様、どうぞ会場へお越し下さい。奇跡の仮面看板
看板も取り付けました。
たくさんの仮面が集まった、賑やかで楽しい展示になりそうです。乞うご期待!(学芸員大河内智之)

企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」
和歌山県立博物館ウェブサイト

コラム 紀伊藩主をめぐる文雅(5) 紀伊徳川家旧蔵の獅子香炉

古銅獅子香炉  画像クリックで拡大します。
古銅獅子香炉 個人蔵
紀伊徳川家旧蔵の獅子香炉(ししこうろ)

 江戸時代、御三家の一つであった紀伊徳川家では、初代藩主の頼宣(よりのぶ、1602〜71)が受け継いだ家康の遺宝をはじめ、多くの名品や名宝を所蔵していました。それらの中には、刀剣や甲冑(かっちゅう)などの武具のほか、中国や日本の書や絵画、茶道具や文房具などの諸道具、小袖(こそで)や能装束などの服飾、さらには典籍などの出版物にいたるまで、多種多様なものが含まれていたのです。
 しかし、江戸時代が終わり、時代が明治にうつると、そうした名品の数々は、紀州東照宮などに奉納された一部のものを除き、さまざまな理由で大半が紀伊徳川家のもとを離れてしまいました。ただし、紀伊徳川家の旧蔵品の箱には、幸い特別な所蔵票(ラベル)が貼られている場合が多いため、紀伊徳川家のもとを離れてのちに発見されても、本来は紀伊徳川家で所蔵されていたということが分かるものも少なくありません。
 写真に挙げた古銅獅子香炉(こどうししこうろ)も、そうした紀伊徳川家旧蔵資料の一つで、やはり、箱には紀伊徳川家の所蔵票が貼られています。この資料は、茶席などで飾られる銅製の香炉で、獅子(しし)に似たユーモラスな動物の顔がとても印象的です。首から上の部分が蓋になっており、体の部分は空洞になっています。体の部分に香を入れ、大きく開いた口から香の煙が出たのでしょう。また、腹の下の部分には、中国の南宋(なんそう)時代の嘉定(かてい)5年(1212)の年号があるため、作られた時期が分かる点でも大変貴重な作品です。
 このような中国製の文物は、日本では「唐物(からもの)」と呼ばれ、貴重な輸入品として、茶道具や大名道具ではとくに珍重されました。紀伊藩主は、こうした道具を通じて、中国の文化や芸術に接していたものと思われます。
 なお、箱書などによると、この香炉は「獅子」と書かれており、日本では獅子形の香炉とみなされていたようですが、頭には角のようなものが二本生えており、また足にも蹄(ひづめ)のようなものがあるので、中国ではもともと想像上の動物である麒麟(きりん)として作られたのかもしれません。。(学芸員安永拓世)


企画展 紀伊藩主をめぐる文雅
和歌山県立博物館ウェブサイト

「奇跡の仮面、大集合!」図録販売のお知らせ

仮面展図録表紙 画像クリックで拡大します。

 企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」(7/19〜8/31)の開催に合わせ、図録を作成しました。
 面掛行列で使用されてきた、紀伊徳川家初代頼宣ゆかりの優れた能面狂言面をはじめ、全97面の面表・面裏の全ての図版を掲載し、その造形美と、面掛行列の歴史を余すところ無くお伝えする内容となっています。
 A4版・56頁(カラー40頁・モノクロ16頁)で、定価1200円です。
 今回の図録は、和歌山県立博物館友の会の発行です(編集:和歌山県立博物館)。友の会のみなさま、ご支援ありがとうございます。
 郵送での購入をご希望されます場合は、図録名・送付先住所・氏名をご明記いただき、現金書留にて代金1200円と送料290円を同封の上、県立博物館友の会(〒640-8137 和歌山市吹上1-4-14)あてにお送り下さい。到着次第商品を発送致します。
 仮面にご興味のある方、ご自分で能面をお作りになっている方、徳川家と能にご興味のある方、祭礼をご研究されている方など、初めて明らかになる面掛使用仮面の全貌を、ぜひお手元でご利用・ご活用下さい。(学芸員大河内智之)

企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」
和歌山県立博物館ウェブサイト
 

奇跡の仮面展チラシ完成!

仮面展チラシ表 仮面展チラシ裏 画像クリックで拡大します。
 企画展「奇跡の仮面、大集合!―紀州東照宮・和歌祭の面掛行列―」(7/19〜8/31)のチラシができあがりました(作成和歌山県立博物館友の会)。お手元にチラシが欲しいという方がありましたら、どうぞ博物館までお問い合わせ下さい(073-436-8670)。すぐにお送りします。
 企画展の紹介サイトは近日中に公開予定ですが、ここでも紹介させていただきます。

--------展覧会概要--------
 紀州東照宮の春の例大祭・和歌祭では、神事のクライマックスである神輿渡御の際に、神輿の後ろにさまざまな芸能を行う行列が連なります。その中に、仮面をつけて仮装し、にぎやかに練り歩く、面掛(めんかけ)、あるいは面被、百面などとよばれる行列があります。
 この面掛で使用されてきた仮面は、古い神事面や能面、狂言面、神楽面など97面から構成され、全国的にも類例の少ない大変珍しいものです。今日までこれだけの数の古面が継承されてきたのは奇跡的ともいえるでしょう。近年、これら古い仮面の保存のため新しい仮面も作成、奉納され、その価値の重要性に注目が集まっています。
 この企画展では、和歌祭・面掛行列で使用されてきた古い仮面や、新たに制作された仮面の全てを集め、その全貌を初めて明らかにします。総数142面の多種多様な仮面の魅力に身近に接して頂くことで、仮面が語りかける和歌山の歴史に思いをはせる機会となりましたら幸いです。

会期 2008年7月19日(土)〜8月31日(日)
休館日 月曜日(ただし7/21(月・祝)は開館、翌22日は休館)
入館料 一般260円(210円)、大学生150円(120円)
      ※( )内は20名以上の団体料金。
      ※高校生以下、65歳以上、障害者の方、および県内に在学中の
       外国人留学生(外国人就学生を含む)は無料。
主催 和歌山県立博物館
後援 紀州東照宮
協力 NPO和歌の浦万葉薪能の会・和歌山県立博物館友の会

--------イベント1--------
 会期中、7/21(月・祝)、8/3(日)、8/15(金)、8/23(土)、8/31(日)の13:30〜14:30で、学芸員による展示解説(担当学芸員大河内)を行います。たくさんの仮面が語る和歌山の魅力を再発見して下さい!
--------イベント2--------
 面掛で現在使用されている仮面の着用体験も毎日いつでも行って頂けます。これは、NPO和歌の浦万葉薪能の会(会長松本敬子氏)と能面文化協会(会長久保博山氏)の協力により新たに作成、奉納された仮面です。面掛の装束も準備しています。記念撮影もご自由にどうぞ!
--------イベント3--------
 面掛のお面を印刷したワークシートをご用意しています。ご自由にお持ち帰り下さい。切り抜いて色を塗って、自分だけのお面を作って下さい!
--------図録販売--------
 展示資料の面表・面裏全てを掲載した図録を発行します(和歌山県立博物館友の会発行)。ぜひお買い求め下さい。詳しくはこちらをどうぞ!→図録販売のお知らせ
(学芸員大河内智之)

和歌山県立博物館ウェブサイト

七夕まつりを開催しました!

 7月6日、和歌山県立博物館では七夕まつりを開催しました。
 博物館は平成6年(1994)7月7日の開館。そこで毎年、七夕の時期にあわせて、七夕まつりを行っています。先日は七夕飾りの飾り付けに、博物館脇の岡山幼稚園のみなさんが来館してくれました。→こちら
 まずは本日のメインイベント!
コンサート20080706-2 コンサート20080706-1 コンサート20080706-3
 PROJECTONEの出演によるミュージアムコンサートです!リーダーの木村さん(ギター)は県立学校の事務局長さんです(^^)。懐かしのフォークソングや童謡など、ギター・シンセサイザー・歌のハーモニーをお楽しみ頂きました。
お茶席20080706
 そして博物館友の会の会員の皆様による、抹茶のご接待です。友の会のみなさま、博物館の事業にいつもご協力頂き、本当にありがとうございます。
七夕まつり浴衣姿
 そして本日は、受付職員(及び友の会職員・事務補助職員)一同、浴衣&着物姿でお客様のお出迎えをさせて頂きました。夏らしさの演出、お楽しみ頂けましたでしょうか。
 本日御来館いただいた皆様が、博物館でここちよい一時をお過ごしいただきましたならば、職員一同、望外の喜びです。またの御来館を、心よりお待ち致しております。

コラム 紀伊藩主をめぐる文雅(4) 初公開!鶴の形をした中国の器

染付鶴香合 画像クリックで拡大します。
染付鶴香合 個人蔵
初公開!鶴の形をした中国の器

 紀伊藩が支配した紀伊半島は、瀬戸内海と太平洋に面しています。海上輸送が流通の中心であった江戸時代、これらの海は、江戸・大坂・京・長崎を結ぶ重要な航路でもあり、海上を流通する文物の大半は、江戸へ至る前に、紀伊半島を経由したのです。そのためか、紀伊藩主ゆかりの資料の中には、中国や西洋などからの舶来品も多く残されており、こうした資料からは、日本に限らず全世界へ目を向けた、先進的な藩主の姿も浮かび上がってきます。
 写真に挙げた染付鶴香合(そめつけつるこうごう)は、紀伊藩十代藩主である徳川治宝(はるとみ、1771〜1853)の中国趣味をよく示す資料の一つで、鶴の形をした中国製の磁器の香合です。
 香合とは、茶席で炊くお香を入れる小さな容器のことですが、中国では、もともと蓋のついた容器として作られ、日本で香合に見立てられたものでしょう。この香合は、白い地に青い色で文様をあらわす染付という技法が用いられており、鶴がうずくまった姿をかたどり、底には鶴の脚を盛り上げて表現しています。器の内側には染付で文様が描かれ、蓋の裏にあしらわれているのは、菊の花と虫の文様です。一方、身の内側には「康煕通宝(こうきつうほう)」という中国の貨幣の文様と、道光(どうこう)という中国・清時代の年号に作られたことを示す「道光年製(どうこうねんせい)」の文字があらわされています。
 これに関連して興味深いのは、箱の蓋表に記された「新渡(しんわたり)」の文言です。新渡とは、江戸時代に入ってから中国よりもたらされた比較的新しい舶来品であることを示す言葉で、先に述べたような器の特徴とも一致しています。また、箱の蓋裏には、治宝の遺品として分配された経緯も記されており、紀伊藩主が愛用したことが明らかな中国製のやきものとして貴重な作例です。
 この香合は、今回の展示で初公開となった作品で、紀伊藩主の世界へのまなざしを知る上でも、興味深い資料と言えるでしょう。(学芸員安永拓世)

企画展 紀伊藩主をめぐる文雅
和歌山県立博物館ウェブサイト

岡山幼稚園のみなさんが七夕の飾り付けに来館!

7月1日、博物館に岡山幼稚園の皆さんが来館してくれました。目的は、七夕の飾り付け!
園児のみなさんが作った飾りや願い事の短冊を笹に結びつけて、ロビーに飾ってもらいました。(画像をクリックすると拡大します。)
2008七夕1 みんな笹を囲んで作業開始!
2008七夕2 上手につけられるかな?
2008七夕3 やったー、できたー!
2008七夕4 博物館のロビーが賑やかになりました。

和歌山県立博物館は、平成6年(1994)7月7日に開館しました。そこで毎年七夕には、七夕まつりを開催しています。今年は7月6日(日)に次のような催し物を行います。

七夕まつり
13:30〜14:30 エントランスホール・コンサート
出演 PROJECTONE (ギター・シンセサイザーで唄うポピュラーソング)
13:00〜16:00 お茶会
場所 1階休憩コーナー 一服100円(友の会会員は無料です)
皆様のお越しを、心からお待ちしております。

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