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コラム6 熊野橋柱巌図屛風 桑山玉洲筆

最後に、大きな絵をご紹介します。熊野橋柱巌図屛風 桑山玉洲筆 六曲一隻(くまのはしぐいいわずびょうぶ くわやまぎょくしゅうひつ)紙本墨画淡彩寛政9年(1797)か念誓寺蔵和歌山市指定文化財 和歌山県南部の、串本町にある名所・橋杭岩を描いた屛風です。先のコラムでも触れたように、玉洲は、先生について絵を習うよりも、気に入った中国絵画を手本にしたり、風景を見て描く方を好んだようです。玉洲が描いたような、...

コラム5 山水図扇面画帖 伊孚九筆

山水図扇面画帖 伊孚九筆 一帖(さんすいずせんめんがじょう いふきゅうひつ)紙本墨書/紙本墨画/紙本墨画淡彩中国・清時代(18世紀)個人蔵 桑山玉洲が集めた中国の絵です。伊孚九という画家が扇に描いた絵(扇面画)を8枚、アルバム(画帖)に貼っています。玉洲は中国絵画、とりわけ扇面画を好み、いくつもの扇面画をコレクションしていました。極めつけには、『桑氏扇譜考』という本まで著すなど、好きなものをとこと...

コラム4 七福神図・幽泉下絵

今回は、おめでたい絵からです。七福神図 真砂幽泉筆(しちふくじんず まなごゆうせんひつ) 一幅絹本著色江戸時代(18~19世紀)和歌山県立博物館蔵 幸福をもたらす七人の神様の絵です。メンバーは、右から福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろうじん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・布袋(ほてい)・弁才天(べんざいてん)。皿にのった鯛と宝珠を囲んで楽しそうな様子で...

コラム 印章(桑山玉洲ほか所用)

今回は、ハンコです。印章 桑山玉洲ほか所用(いんしょう くわやまぎょくしゅうほかしょよう)23顆・一合石製・水晶製江戸時代(18~19世紀)個人蔵 日本や中国の画家たちは、絵の仕上げに、サインを書いて、印を捺します。これは、桑山玉洲とその妻の君婉(くんえん)や子の㬢亭(ぎてい)が使った印で、花鳥をデザインした愛らしい漆塗の箱に収められています。  日本や中国の画家たちは、絵の仕上げに、サインを書いて、...

コラム2 画材道具(真砂家所用)

次は、夏休み企画展で取り上げたもう一人の画家の絵具箱です。画材道具 真砂家所用(がざいどうぐ まなごけしょよう) 一式江戸時代(18~19世紀)個人蔵 これは、真砂幽泉(まなご・ゆうせん)という、江戸時代(18~19世紀)に活躍した画家の家に伝わった絵具箱です。真砂家で大切に保管されてきました。 幽泉は、江戸時代の田辺(今の和歌山県田辺市)で活躍した画家です。今から約250年前に生まれました。 絵が大好きだ...

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