今回の「箱と包みを開いてみれば―文化財の収納法―」のコラムでは、「紐(ひも)の結び方がカギ?」について、ご紹介しましょう。茶道で使う茶道具は、陶磁器などのわれものが多いため、中身を割れないようにする工夫として、とりわけ多くの箱や包みに入れられています。(画像をクリックすると拡大します)そうした箱や包みには、たいてい紐がついており、それぞれの箱や包みに入れるたびに、たくさんの紐を結ぶことになります。箱...
本日、7月1日は、企画展「箱と包みを開いてみれば―文化財の収納法―」の4回目のミュージアムトーク(展示解説)がおこなわれました。ここのところ、朝から不安定な天気で、激しい雨が降った時間もありましたが、お昼前からは晴れたり曇ったり…。トーク直前には、晴れ間もみえ、トークへの参加者は、7名ほどでした。例の通り、質問に受け答えしながらの、ゆったりとしたトークとなりました。トークの風景はこんな感じです。 (画...
今回の「箱と包みを開いてみれば―文化財の収納法―」のコラムでは、「火災から中身を守った箱」について、ご紹介しましょう。和歌山県立博物館からほど近い、和歌山市吹上にある報恩寺(ほうおんじ)というお寺は、歴代の紀伊藩主の夫人や娘などの妻女のお墓がある菩提寺です。この報恩寺には、紀伊藩の初代藩主である徳川頼宣(とくがわよりのぶ、1602-71)の夫人であり、加藤清正(かとうきよまさ、1562-1611)の娘にあたる、瑤林...
今回の「箱と包みを開いてみれば―文化財の収納法―」のコラムでは、「二重の箱と包みに守られた家康の冠(かんむり)」について、ご紹介しましょう。江戸幕府を開いた徳川家康(1542-1616)は、元和2年(1616)に駿府(すんぷ、現在の静岡県静岡市)で亡くなり、翌元和3年(1617)に「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」の神号が与えられ、以後は神として信仰されることとなりました。一方、紀伊藩初代藩主の徳川頼宣(とくが...
本日、6月23日は、企画展「箱と包みを開いてみれば―文化財の収納法―」の3回目のミュージアムトーク(展示解説)がおこなわれました。ここのところ、雨や嵐が続いていましたが、今日は、少しは天気が回復し、曇り空の一日。トークへの参加者は、5名でした。例の通り、参加人数は少なかったのですが、今回は、こうした文化財の収納法などについても詳しい方や、興味を持っておられる方が参加してくださっていたこともあり、質問へお...